内容説明
本書は哲学の生死を問うものではなく、その遺体を解剖してそれがなぜ死んだかを探ろうとするものである。
目次
第1章 思考マシーンとしての自我―デカルトがはまった神の罠
第2章 貧寒なる理性―カント哲学それ自体
第3章 絶対へのモノマニー―ヘーゲル弁証法の自己破産
第4章 自我のジェノサイド―マルクス唯物論の暴虐
第5章 神なきヨーロッパに懸ける権力の虹―ニーチェ・小さな牧師の説教
第6章 存在の心地よきまどろみ―ハイデガーとまやかしの時間
第7章 無の無なるかな―秀才サルトルの無残
終章 空白から創造へ
著者等紹介
森和朗[モリカズロウ]
昭和12(1937)年、名古屋市生まれ。名古屋大学経済学部卒。NHKで報道番組などを担当。国際局チーフ・ディレクターを経て、日本大学芸術学部文芸学科講師
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