内容説明
本書は、イエスが同時代人たちからどう見なされていたのか、イエス自身は自分をどう見ていたのか、彼の断罪の意味は何だったのか、そして、どのようにイエスは「赦し」によって憎悪を克服したのかを明かし、イエス・キリストにおける神の啓示まで、歴史学的に要約しつつ、段階を追って解き明かしていく。ナザレのイエスが、その生と死と復活によって今も私たちを自由に向かって導いてくれることを説得力をもって明示する、躍動的なキリスト論。
目次
序章
第1章 復活の出来事
第2章 ナザレのイエス―自由の人
第3章 同時代人によるイエス像
第4章 自分自身についてのイエスの証言
第5章 裁きと死
第6章 復活の体験―生けるイエス
第7章 イエスは自由にする
第8章 人間の顔をもつ神の子イエス
結語
著者等紹介
デュコック,クリスチャン[デュコック,クリスチャン][Duquoc,Christian]
ドミニコ会司祭。リヨン・カトリック大学の神学教授、カトリック雑誌『Lumi`ere et Vie』の編集長を務める。著書多数。1926‐2008年
竹下節子[タケシタセツコ]
比較文化史家、バロック音楽奏者。東京大学大学院比較文学比較文化専攻修士課程修了、同博士課程、パリ大学博士課程を経て、フランスの高等研究所でカトリック史、エゾテリスム史を修める。宗教思想史や神秘思想史に造詣が深く、著書を多数著している。フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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