感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よだみな
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カフカ調べで読んだ。 19世紀の中頃のチェコでは、民族復興運動とロマン主義の影響を受け、昔話や伝説、民謡に大きな関心が寄せられた。そして19世紀の後半には、後世にまで名を遺す児童文学作品が創作されるようになる。本書はその代表らしい。カフカ関連で読んでいたのだが、これは『変身』のみごとなまでに対極にあった。池内先生がカフカが『変身』を朗読したら笑ったという記述は、現在では『変身』ではないと指摘されている。しかしこの話を知っていて、カフカが朗読したらみんな笑うでしょう。わしは笑う2024/01/18