内容説明
書いたり、しゃべったりした言葉が「差別語」「差別表現」とした抗議や糾弾の対象とされることがある。過去に起きた差別語の事例をもとに、何が差別語・差別表現かを見極め、その対応策を具体的に指摘する。マスコミ関係者及び企業・団体等の研修に最適の書。
目次
差別語、差別表現とは
部落問題と差別表現
障害問題と差別表現
女性問題と差別表現
職業的語句と差別表現
外国人差別表現
その他の差別表現
文学作品と差別表現
迷信にかかわる表現
役所言葉
差別表現への各種の見解
マスコミの言い換え
抗議、糾弾に対する対応
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わがまま娘
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差別用語が列挙されており、自分が「これは気にしすぎなんじゃないの」と直感的に反応した分野への浅慮を認識できる。最近、尾瀬のSNS等で話題になった誠実な謝罪についても理解が深まる。『どの言葉が差別語かの色分けが予めあるわけではなく、言葉自体の差別語なるものは存在しない。それでも問題になるのは、差別の現実が存在しているからである。(概略)』『本来、表現の自由は権力が民衆の声を圧殺することに対した主張で、分断の道具たる差別にあぐらを書いた自由はあり得ない』マニュアルで技術的に対応できる問題もない。2021/09/29