内容説明
ホタル。その光のメッセージ―。ホタルの不思議な世界に魅せられて35年。今、彼らの深遠な世界と点滅の謎が解き明かされる。
目次
第1章 光の謎を追って
第2章 ホタルの不思議
第3章 冬のホタル
第4章 ホタルとは?
第5章 ホタル篭
第6章 日本のホタル
第7章 驚異の擬態
著者等紹介
大場信義[オオバノブヨシ]
1945年鎌倉市生まれ。東京理科大学理学部、東レ株式会社基礎研究所、横須賀市公立中学校教諭を経て1975年より横須賀市博物館学芸員、2006年3月同博物館定年退官。1983年京都大学理学博士。現在(2009年)、大場蛍研究所所長、独立行政法人産業技術総合研究所客員研究員、中国科学院昆明動物研究所客員教授、横須賀市自然・人文博物館研究員、横須賀市長井海の手公園ソレイユの丘ホタル館顧問、全国ホタル研究会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Cambel
15
ホタル観賞の予備知識を得るためというよりも、学術的要素が大きく、暗闇でのフィールドワークの大変さを知る。古来から和歌や俳句などにも詠まれた蛍であるが、生物学的な研究が進んだのはそんなに古くないのが意外。ゲンジボタルには東日本型と西日本型がおり、明滅がそれぞれ4秒間隔と2秒間隔と異なり、その他にも地域特性があるとの事。各地の公園などではホタル観賞のイベントが催されているが、その為に別の地域で捕獲したホタルを放流するのは、地域で異なる生態が混ざってしまうことであり、本来の生態系を不可逆的に乱すことを念頭に→2017/06/24
空飛び猫
0
河川清掃資料として2013/04/23
kuroari
0
子供のころ、みんなで花火をした後は、いつも近くの田んぼで蛍を探すことが習慣だった。そんなことを思い出し、本書を手に取った。まさか、ホタルが国内だけでも50種もいたなんて。他にも、イリオモテボタルや「ホタルの木」など、これまでほとんど知る機会のなかった彼らの生態が紹介されている。ただ、残念なのは、同じ話題が何度も繰り返されたりと、正直、冗長で読みづらかったこと。そのホタルへの情熱は伝わるけどね。2009/07/31