内容説明
クマは、冬のあいだ、地上から姿を消し、春になると再びあらわれる。“死”と“再生”を繰り返すクマは、インディアンにとって、まさに死と再生の“シンボル”でもあった―。さまざまな儀礼や、神話、物語、夢の中に登場するクマを通じて、アメリカ・インディアンとクマとの伝統的な相互関係を明らかにする。
目次
1 クマは毛皮をまとった人間である
2 人はクマのように死にクマのように再生する
3 クマ狩りと狩りの儀礼
4 クマの毛皮、肉、骨、爪、歯
5 クマとシャーマン
6 「クマ医者」の治療効果
7 守護霊とシャーマニズム
8 クマと民話
9 「ベアー・ダンス」
10 クマと「世界更新の儀礼」
11 世界の神話に登場するクマ
12 夢や幻想とクマ
著者等紹介
ロックウェル,デイビッド[Rockwell,David]
1955年ノース・ダコタ州生まれ。20年以上にわたり、北アメリカ北西部のインディアン諸部族と共に土地の保全・管理、原生自然や河川の保護、サケや湿地保存の仕事に従事。著書に『グレイシヤ国立公園・自然誌ガイド』『北アメリカの自然・その岩石や動植物』など。現在、家族と共にモンタナ州西部フラットヘッド・インディアン居留地に在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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