進化の傷あと―身体が語る人類の起源

進化の傷あと―身体が語る人類の起源

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784886223074
  • NDC分類 469.2
  • Cコード C0040

内容説明

現代人を悩ますさまざまな身体的トラブル―。その多くは、およそ500万年前、人が類人猿から人へと移行した、そのことに起因している。われわれは、なぜ、今も“進化の傷あと”を受けついでいるのか―。“アクア説”なら、その説明が可能である。

目次

人類の出現
化石の読みかた
直立歩行がもたらす悩み
人はなぜ二本足で歩くようになったのか?
裸の代償
人はなぜ体毛を失ったのか?
汗かきは死の原因
人はなぜこんなに汗や涙を流すのか?
太りすぎがもたらすひけめ
人はなぜこんなに太るのか?〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

62
水生類人猿仮説(水猿仮説)について述べた本。「人は海辺で進化した」、本書、「人類の起源論争」と続く3部作?の中間にあたる。3冊の中では最も冷静に記述されているし、当該仮説を最も深く真摯に記述している気がした。(「…起源論争」はややヒステリックにさえ見える。)学会で批判されているほどには悪い考えには見えないが。2足歩行よりも、皮下脂肪の蓄積、エクリン腺の話題が興味深かった。言語の習得に関しては、absintheは発声能力よりも文法能力の方が重要じゃないかと思うが、それについては説明が無かった。2016/10/26

James Hayashi

29
人類の起源、水生類人猿(アクア説)という仮説が語られる。逆説的に類人猿から人類への進化のミッシングリンクが見つからない事から始まり、人はなぜ直立歩行し、体毛を失い、対面セックスをするのかなど、様々な角度から定説と見られている常識を覆す。その為人類学者からは異端視、完全無視されている。栗本慎一郎氏が「パンツを脱いだサル」でこの説に触れられている。古人類学では触れない点を考察され興味深い展開。しかし自分のテリトリーで無いので流し読み。2017/06/02

遊未

7
人類「サバンナ説」と「アクア説」。こちらの方面はよくわからないけど、古代文明のデニケン「未来の記憶」を思い出しました。こちらは古代文明に宇宙人が関わっている説でした。著述の仕方も似ているかも?分野が異なるけど、異端説?ということでしょう。この手の本は無理があるけど、興味深く読めます。2022/09/09

nagata

2
人類の出現に関する学界の定説に対し、様々な矛盾点や根拠なき頑迷な点を指摘しつつ、新たな仮説を提示しようという意欲作ではある。しかし、いわゆるサル(類人猿)からヒトに至るなかで、樹上生活を獲得し適応した種が、なぜ水辺に生活の場を移していったのか、という根本的な根拠(仮説の核をなすところ)がすっぽり抜け落ちてしまっているといわざるをえない。話の展開は脚本家だけあって読み応えはあるが、結局は自説にしがみつくだけの中身になってしまっているのはそのせいか。2016/02/21

sirokuro

2
翻訳とは感じさせないくらい読みやすかった。アクア説、初めて知った。ワクワクする。2012/09/29

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