内容説明
岡山県北部、勝山町。そこにすむ200余頭のサルの群れ。そのすべてを個体識別し、以後、36年間にわたって、その群れで生まれ育ったすべてのサルの生涯を克明に追う。そこから見えてきた群れに固有の原理とは何か?彼らは、どのように群れを維持し、拡大してきたか。一方で、なぜ11回も群を分裂させたのか。オスとメスの和合と離反、血縁、順位、出産率―それらは、相互に、どのように作用しあうのか。サルの群れの歴史とは、いったいどのようなものかのか?本書は大阪大学の研究グループの、36年間の瞠目の記録である。
目次
第1章 観察のはじまりと経過
第2章 集団のメンバー構成
第3章 母系血縁系
第4章 成体オス
第5章 集団の変遷
第6章 サルの群れの歴史
補章 変わる社会と変わらぬ社会
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