内容説明
敗戦直後の数年間、未来への理想と現実の地獄が同時に存在した。その姿とその後の変遷を安岡文学の中に辿ることは、戦後五十年のわが歩みを辿るにひとしい。
目次
第1部 「戦後」と安岡章太郎(「戦後」への出発;書くということ;過去と現在―第一作「ジングルベル」分析 ほか)
第2部 『アメリカ感情旅行』における安岡章太郎(アメリカ行きの目的;一九六〇年のアメリカとナッシュヴィル;不安について ほか)
第3部 『流離譚』における安岡章太郎(『流離譚』の段落について;『流離譚』にいたる道;物語への低徊―第一段落 ほか)
結語 安岡文学の総括
著者等紹介
坂井利夫[サカイトシオ]
1927年東京に生まれる。明治大学商学部在学中、公認会計士二次試験合格。古河鉱業、ソニーを経て、ソニー・アメリか財務、経理担当役員。帰国後ソニー経理部長、専務、常勤監査役を歴任して退任。2002年まで秀明大学で株式会社論を講じる。2002年放送大学大学院文化情報科学群に入学。2004年同大学院修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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