内容説明
プロにもプロでもない人にも分かりやすくおもしろい!!人類はミルクをいつからどのように利用してきたのか。考古生化学の進展により「目に見えない」痕跡から解き明かされた新発見が続出!!
目次
第1章 わたしたちとミルク(ミルク(乳)とは
日本の歴史ではマイナーな存在だったミルク ほか)
第2章 遺物研究が明らかにしたミルク利用の歴史(考古学でミルクをどう研究するのか;遺跡における家畜動物の存否 ほか)
第3章 考古生化学が明らかにしたミルク利用の歴史(「目に見えない遺物」をあつかう考古生化学;さまざまな元素の安定同位体比の意味するもの ほか)
第4章 土器に残されたミルクの痕跡を求めて(日本の遺跡での挑戦;草原の国カザフスタンでの新たな発見)
第5章 ミルク考古学のこれから(ふたたびミルク・パラドックス;微生物の考古学 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
10
家畜の骨がたくさん出てきた(〜明らかに牧畜を営んでいた)遺跡から人骨も出ると、 そこからDNA を取り出すことができる。その分析を行うと、実は乳糖不耐症であることが多い(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%B3%E7%B3%96%E4%B8%8D%E8%80%90%E7%97%87 ) てっきり遊牧民はみんな乳糖分解できるのかと思ってたんだけど、現代でも全然そんなことはなく、これはミルク・パラドクスと呼ばれている→ つづく2025/06/22
Go Extreme
1
目に見える→目に見えない古考学 考古生物学:ミクロレベルの生体分子=DNA・脂質・タンパク質・代謝物/炭水化物 地球上の野性哺乳動物・約5000種/家畜は約20種 約1万年前からミルク加工蓄積 日本/蘇・平安時代に薬効 明治時代:文明開化の象徴 ユーラシア大陸:乳利用・穀嘗・魚醤文化圏 ミルクパラドックス・ラクトース不耐 質量分析法・マススぺクトロメトリー ゴードンチャイルド・新石器パッケージ:家畜動物重要視 アンドリューシェラット・二次産品革命 元素安定同体位比 残存脂質の研究 文化史的仮説・逆原因仮説2024/05/20
Takuji Izumisawa
0
ハマらなかった。研究がかなり地道で大変なものであることは分かった。2024/08/24