内容説明
黒曜岩製石器に関する実験痕跡研究を総括し、石器製作時の加熱処理について基礎と応用事例を詳しく解説。加熱処理の有効性とその技術が先史社会に与えた影響を指摘し、石器研究に新しい視座をひらく。
目次
第1章 実験痕跡研究の意義と方法
第2章 黒曜岩製石器の実験痕跡研究(台石痕跡;運搬痕跡の再検討 ほか)
第3章 石器の加熱処理に関する実験痕跡研究(石器製作における加熱処理とその研究史;玉髄 ほか)
第4章 石器の加熱処理に関する事例研究(玉髄製石器の加熱処理―岩手県滝沢市域遺跡の事例;玉髄製・珪質頁岩製石器の加熱処理―新潟県小瀬ヶ沢洞窟の事例 ほか)
第5章 課題と展望(石器の加熱処理研究の見通し;実験痕跡研究の可能性 ほか)
著者等紹介
御堂島正[ミドウシマタダシ]
1956年長野県に生まれる。現在、大正大学名誉教授・特遇教授。第21回岩宿文化賞(2016年)、平成29年度海老名文化輝き賞(2017年)、2017年度日本旧石器学会学会賞(2018年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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