内容説明
渤海使来航の前史を踏まえ、渤海―日本航路の変遷や唐新羅商人が与えた影響など往来に関わる諸問題を検討。渤海使や蝦夷に伴う疫神を祓うとされる気多神と王権との関係も考察しつつ、7~10世紀における環日本海交流の様相を解明する。
目次
第1部 日本海の民族交流(日本海沿岸の島嶼;環状錫製品の検討;錫杖状鉄製品と蝦夷の宗教 ほか)
第2部 渤海使船の来航(渤海―日本航路の検討;古代大野湊の検討;加賀における渤海使船来着地の検討 ほか)
第3部 古代能登と境界世界(能登の半島世界;能登国府の検討;能登国府津・加島津の祭祀 ほか)
著者等紹介
小嶋芳孝[コジマヨシタカ]
1949年石川県生まれ。1972年同志社大学文学部文化学科卒業(文学士)。現在、金沢大学古代文明・文化資源学研究所客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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