内容説明
九世紀を中心とした日本海海域の交流をめぐる諸問題について、渤海と山陰を主軸に据え、境界と地域、境界を越えたネットワークなども論じつつ、東アジアから東ユーラシアの動向をふまえて検討する。
目次
序章 山陰地域と東アジアの九世紀
第1部 出雲に来た渤海人と東アジア(渤海使王孝廉をめぐるネットワークと出雲;渤海使高承祖・王文矩と東アジア;渤海使李居正と文徳・清和王権;渤海使楊中遠の向こうにみえる海域世界)
第2部 越境する音楽と暦(日本・渤海関係のなかの音楽;宣明暦と日本・渤海・唐)
第3部 東アジアのなかの古代日本と山陰地域(弘仁期の出雲とエミシ;貞観期の疫病、災害、危機意識と山陰地域;貞観期の危機意識と弩・弩師)
終章 東アジアのなかの山陰地域
著者等紹介
大日方克己[オビナタカツミ]
1957年長野県生まれ。1995年博士(史学)(東京都立大学)。現在、島根大学法文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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