内容説明
歴史研究者が料理に関わる史料を丹念にたどり、日本人と砂糖の出会いから、様々な料理に砂糖が利用され受容されていくさまを描き出す。
目次
序章 砂糖ことはじめ
第1章 わが国における砂糖の歴史(砂糖以前の甘味;奈良・平安時代の砂糖;中世の記録にみえる砂糖 ほか)
第2章 日本料理の基礎となった中世の茶懐石料理(本膳料理のはじまり;茶会記にみる中世の料理法;中世の御成・茶会記にみる食品 ほか)
第3章 江戸時代の砂糖(大量に運ばれた砂糖;土用と氷砂糖;国産の砂糖 ほか)
著者等紹介
江後迪子[エゴミチコ]
山口女子短期大学食物科・実践女子大学家政学科卒、山口県立安下庄高校・同岩国高校教諭をへて実践女子大学大学院家政学研究科修了(家政学修士)。広島文教女子短期大学助教授・別府大学短期大学部教授をへて1995年退職後フリーで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
18
勘合貿易の際、船のバラスト代わりに砂糖が使われてたとかいいなあ…。日本にもってくれば一石二鳥高値で売れるもんね。帰りは砂糖の代わりに何をバラストにしたんだろ。倭寇対策のための日本刀以外になんか粉っぽいものないんだろうか。平戸にマレーシアやインドネシアからきたイスラム商人によって砂糖がもたらされてた話とかも興味深い。…薩摩はあんだけ砂糖でボロ儲けしといて借金一兆円とかどうなってんだろ。日本政府も薩摩藩をみならってもろて。札刷れ。2022/12/17
やす
6
砂糖を軸にした日本の食べ物の歴史。 豊富な資料をもとに歴史を遡っており、当時の貴族たちがどんな食事をしていたのかわかる。砂糖そのものの歴史については思ったより薄め。2022/09/21
takao
2
ふむ2022/09/06
ヒコ。
1
茶会・料理などの羅列が多く、考察は少ない。砂糖の材料の栽培や適正地、流通と交易などの情報が乏しく、砂糖がどのように日本で普及したのかはよく分からない。不満の残る著作。考えたくなりませんか、この地方は気候がこうだから砂糖が作られて、一方で日本名産の何なには貴重なので交換貿易が盛んだったとか。知りたくて書いたんじゃないのだろうか、著者の書く目的が分かりません2022/10/20
少穆
0
読書メーターだとキーワード検索しても出てこないの腹立つわ~。 余談はさておき、史料からの引用が多く、途中はもう砂糖じゃなくて日本の食に関する話になっていたりもするけれど、どんなものが食べられていたのか、またその頻度は? みたいなものが一覧になっているので日本風の小説を書きたい人とかには良いかも。2022/09/08
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