内容説明
検地帳や五人組帳ってなに?洒脱な解説に誘われ、江戸時代の古文書を楽しみながら読んでいくうちに、いつのまにか読解力が身につく。読んで楽しい近世農民のリアル!
目次
手習いの前に
手習い1 石高帳
手習い2 検地帳
手習い3 年貢皆済目録
手習い4 村明細帳
手習い5 宗門人別改帳
手習い6 五人組帳
手習い7 御用留
著者等紹介
山本光正[ヤマモトミツマサ]
1944年東京生まれ。1970年法政大学大学院修士課程修了。JR東日本大人の休日倶楽部において古文書講座を担当。交通史学会会長。元東京都葛飾区文化財保護審議会会長。千葉県館山市文化財審議会委員。元国立歴史民俗博物館教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
11
古文書の影印が載っていて釈文と解説も付いている、近世農村文書の自習テキスト。江戸時代の戸籍とも言うべき宗門人別帳がごく一部掲載しているのだが、それが面白い。家長が43歳独身の男が42歳の従弟の後家と、その娘である22歳と12歳の姉妹と一緒に4人で暮らしている。現代では絶対に別に暮らしているだろうが、女3人の所帯では暮らしていけないから血縁関係もない旦那の従兄と一緒に暮らしているのだろう。無理やり家族にしていそうなだなと感じた。あとはみんな大家族で三世代同居、子供から見たらおじ・おばとも一緒に暮らしている。2020/07/29