内容説明
明治維新後に再上陸したキリスト教は、16世紀に渡来したキリシタンとは違い「文明の宗教」として近代日本に多大な影響を及ぼした。キリスト教は明治の為政者の眼には欧米社会のバックボーンをなすものと映じ、やがては天皇を神に祭り上げる策謀を生む発火点となって皇室典範の形成に影を落した。また、民衆にあっては北海道開拓を支える力ともなった。近代日本に伝えられたキリスト教とは何なのか。急逝した著者の絶作。この課題に向き合うべく明治期日本のキリスト教の相貌を検証し、日本の近代とはいかなる世界かに迫る。
目次
序章 歴史を読み解く作法
第1章 攘夷―文明との出会い
第2章 新国家の構造
第3章 富家・富村・富国という夢―天に宝を積む営み
第4章 北の大地で―辺境に生きた人びと
第5章 女たちの立志
第6章 国家と宗教の間で
著者等紹介
大濱徹也[オオハマテツヤ]
1937年山口県に生まれる。1961年東京教育大学文学部卒業。2019年逝去。筑波大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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