出版社内容情報
古代貴族社会の人的結びつきを、官僚制的結合と人格支配との矛盾に求めて、貴族集団の感性や神事を重層的視点で詳細に考究する。
野口 剛[ノグチ ツヨシ]
帝京大学教育学部教授
内容説明
貴族集団における人的結合原理の内部に、官僚制システムと人格的結びつきとの相矛盾する二重構造を的確に指摘。権力者層の感性や、社会の聖性にまで及ぶ神事の詳細と併せて古代社会における支配層の実態を重層的に幅広く考究する。
目次
問題の所在
第1部 古代貴族の結集(結集の原理;ウヂとカバネが提起する世界)
第2部 神事の実像(御贖物という呪具;節折の起源;神祇官に仕える女性たち―御巫の祭祀;東国の海浜に現れた神々―二座の薬師菩薩名神)
本書の成り立ちと今後の展望
著者等紹介
野口剛[ノグチタケシ]
1955年埼玉県生まれ。筑波大学第一学群人文学類日本史専攻卒業。筑波大学大学院修士課程教育研究科教科教育専攻修了。現在、帝京大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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