内容説明
イタリアのローマ時代遺跡、アウグストゥスの別荘遺跡の発掘調査を事例に、発掘調査と地域社会、あるいは遺跡と地元住民との関係について、パブリックアーケオロジーの方法論と理論を構築しながら考察を試み、考古学と現代社会との関係性を追求する。
目次
第1章 パブリックアーケオロジーの現状
第2章 事例研究で考察する理論的問題点
第3章 アウグストゥスの別荘遺跡の発掘調査
第4章 事例研究の方法論
第5章 遺跡について知ることと訪問すること
第6章 遺跡の感覚的経験から文脈化まで
第7章 遺跡および発掘調査の多様な解釈
第8章 遺跡とソンマの場所の感覚
第9章 地元に位置づけられる遺跡
第10章 考古学の社会的意義を高めるために
著者等紹介
松田陽[マツダアキラ]
1975年兵庫県生。東京大学文学部卒業。英国ロンドン大学UCL考古学研究所修士(文化遺産研究)、東京大学大学院人文社会系研究科修士(文化資源学)、英国ロンドン大学UCL考古学研究所博士(パブリッシクアーケオロジー)。ユネスコ文化遺産部コンサルタント、英国セインズベリー日本藝術研究所半田考古学フェローを経て、現在、英国イーストアングリア大学世界美術・博物館学科准教授(Lecturer)、世界考古学会議(WAC)事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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