出版社内容情報
なぜ記紀神話において「出雲」が重んじられたのか。出雲王朝不在論に立脚し古代王権に対する出雲の存在意義と役割を詳細に分析。
内容説明
記・紀神話において「出雲」が重んじられたのは何故なのか。出雲王朝実在の有無という議論の止揚を目指し、古代王権に対する出雲の役割を詳細に分析。出雲が天皇の聖性を補完していた史実を鮮やかに論証し、新しい古代出雲史像を構築する。
目次
第1部 「二つの出雲神話」再考(補完し合う「二つの出雲神話」;ヤマタノヲロチ退治神話成立の歴史的条件;国譲り神話と出雲;「所造天下大神」の狩猟神話とその背景;国引き神話と「薗の松山」)
第2部 古代出雲の歴史的展開(古代出雲の政治勢力;古代出雲西部の政治的情勢;出雲国造と朝酌郷;古代王権と出雲国造;律令制国家の成立と山陰道諸国)
著者等紹介
森田喜久男[モリタキクオ]
1964年、石川県に生まれる。1987年、國學院大學文学部卒業。千葉大学大学院文学研究科修士課程を経て、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。島根県古代文化センター専門研究員、古代出雲歴史博物館専門学芸員を経て、現在、淑徳大学人文学部教授。博士(歴史学・駒澤大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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