内容説明
古代日朝関係史を記す第一級の歴史資料とされる広開土王碑。同石碑について、いま何が解明されつつあるのか。中国で新たに発見された史料や、拓本の年代判定法を紹介するとともに、各地の拓本の来歴を丹念に追究。近現代史に翻弄された同石碑の意味について考察する。
目次
第1部 広開土王碑拓本研究の現在(広開土王碑の真意をたずねて;好太王碑発見史と早期拓本制作史の新史料―李超瓊『遼左日記』の発見;小拓紙から見た広開土王碑拓本の分類と年代 ほか)
第2部 広開土王碑拓本の年代をどう判定するか?(お茶の水女子大学本の調査と小拓紙貼り合わせから見た年代;「石灰拓本」着墨パターン法と「お茶の水女子大学本」;好太王碑拓本の編年方法とお茶の水女子大学本の制作年代)
総括 広開土王碑拓本研究の「いま」と「これから」
史料編(広開土王碑拓本(お茶の水女子大学本)写真
主要拓本一覧)
著者等紹介
古瀬奈津子[フルセナツコ]
1954年、埼玉県生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科(博士課程)単位取得退学、博士(文学)。お茶の水女子大学助手、国立歴史民俗博物館助教授などを経て、お茶の水女子大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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