内容説明
人類の埋葬行為を復元するための考古学的・人類学的方法論構築を試み、それをもとに縄文時代の墓、とりわけ合葬墓の構造と埋葬過程を詳細に分析。そこから導かれる合葬墓のもつ社会的機能に言及し、当該期の死生観・世界観の解明に迫る。
目次
合葬墓の研究史と本研究の目的
第1部 埋葬行為復元のための考古学・人類学的方法論の確立(出土人骨を用いた検証方法の構築;近世アイヌ墓における実例検証;弥生時代木棺墓における実例検証;縄文中・後期における実例検証;装着遺物を用いた検証方法の構築)
第2部 縄文後期から続縄文期における墓の社会的機能(墓の上部構造の変化;墓の下部構造の種類;カリンバ型合葬墓;墓の社会的機能)
著者等紹介
青野友哉[アオノトモヤ]
1972年北海道小樽市生まれ。1996年明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業。1997年伊達市教育委員会学芸員。2010年北海道大学大学院文学研究科地域文化学専攻博士後期課程単位取得退学。現在、伊達市噴火湾文化研究所学芸員。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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