内容説明
近年発見された四條男爵家文書の整理を通して明らかになった新知見をもとに、近代公家華族について多様な視点から考察する。巻末には四條男爵家の女性らによる談話を付し、激動の昭和期を生き抜いた華族令嬢の貴重な証言も紹介する。
目次
盆茣蓙と庖丁道―堂上公家四條家の存在形態
幕末の「公家一族」―四條流を中心として
戊辰戦争期の地方統治と四條隆平―新潟裁判所・越後府を中心として
立憲制形成期の四條隆平
明治一〇年代華族社会における宗族―四條家・越前松平家の宗族を事例に
四條隆英試論―合理化重視の商工政策と保険経営
付録 四條男爵家関係文書関連談話聴取記録