内容説明
中国に起源をもつ箸文化は東アジア周辺諸国にどのように伝来したのか。箸の材質や形状、使用法などについて、考古資料にとどまらず絵画や典籍など膨大な資料を駆使して精緻に考察。その豊かな文化の全貌を明らかにする。
目次
第1章 弥生時代の食卓
第2章 倭人の手食
第3章 中国における箸の出現と普及
第4章 日本への箸の伝来
第5章 日本的箸文化の成立
第6章 もう一つの箸文化―刀箸文化圏
第7章 奥深い箸の世界
著者等紹介
高倉洋彰[タカクラヒロアキ]
1943年、福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、文学博士。九州歴史資料館技術主査を経て、西南学院大学国際文化学部教授、同大学博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tのひと
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中国で汁物をつかむ道具として箸は使われはじめたのがだんだんと主食にまで移行したらしい。 元々飯は手か匙で食べる物で箸と匙を使い分けたとの事だが日本では速い段階で廃れ、朝鮮ではまだ残っているとの事。 発展系としてはモンゴルやチベットに刀箸というのがあったとのことだが最近はナイフと箸にとって変わられている。2013/08/17
ITAL
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米とか稗の飯は手で、箸は菜(おかず)に使い、匙は伝わったものの途中で消えたのね。ピンセット型の割箸は取り分け用だったと。トングみたいな感じかな。2012/06/13
Kazuyuki Koishikawa
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箸が使われ出したのが新しいのが意外だった。 刀筷とか知らなかった。旅行に行った際にはチェックしてみよう。2012/01/27