内容説明
鬼ノ城 総社市吉備高原の南端に位置し、瀬戸内海を見渡す絶好の眺望をもつ古代の山城。名の由来は地元の鬼退治神話(桃太郎伝説)からであるが、記紀には鬼ノ城に関する記事がなく、永らく何のために造られたのかわからない謎の城であった。近年の調査研究により城の実態が解明され、7世紀の唐や新羅軍襲来に対する備えであった可能性が高まっている。
目次
はじめに 古代山城とは、そして鬼ノ城とは
1 鬼ノ城を取り囲む環境
2 鬼ノ城再発見
3 明らかになる鬼ノ城のすがた―最新の発掘調査成果(遺構編)
4 モノが語る鬼ノ城―最新の発掘調査成果(遺物編)
5 西日本の古代山城
6 吉備(備中)の寺院
7 生まれ変わる鬼ノ城―史跡整備と活用
著者等紹介
谷山雅彦[タニヤママサヒコ]
1956年、岡山県生まれ。岡山理科大学理学部応用化学科卒業。現在、総社市教育委員会文化課主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。