内容説明
駆込寺のようなアジールが日本史のなかでどんな意味をもったのか。古くは平泉澄、そして近くは『無縁・公界・楽』の網野善彦や阿部謹也ら先人の研究を検証し、社会学や哲学の領域にも踏み込んで、年若い研究者はその現代的意味にまで迫る。
目次
第1部 アジールとは何か(アジールの定義;アジールの「ソト」と「ウチ」)
第2部 アジールの日本史(古代日本のアジール;日本中世はアジールの時代なのか?;日本的アジールの形式―元禄時代とアジール;近代社会の中のアジール)
第3部 アジールに魅了された歴史家たち(平泉澄とアジール;アジールと網野善彦;アジールと阿部謹也)
第4部 アジール論のゆくえ(幸福とアジールの史的考察;アジールと民俗)
著者等紹介
夏目琢史[ナツメタクミ]
1985年静岡県浜松市引佐町に生まれる。2008年東京学芸大学教育学部卒業。現在、一橋大学大学院社会学研究科修士課程在籍。財団法人徳川記念財団研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。