内容説明
郡山遺跡は仙台市内に所在する古代官衙遺跡。同じ場所に方向を違えて建てられた1期官衙と2期官衙が存在する。長年の調査成果から、1期は城柵、2期は多賀城創建以前の国府の機能を果たしていたと考えられる。とりわけ2期官衙の中心部にある石組池を中心とする遺構群は、当時の都である飛鳥地方のものと類似し、中央政権との強い結びつきが想定される。「地域の個性をあらわすシンボル」「未来を見通す望遠鏡」である遺跡の過去・現在・未来を、最新の発掘データをふまえ、1冊に凝縮する。
目次
プレリュード 郡山遺跡の発見
1 集落の形成
2 最古の城柵
3 陸奥国府なる
4 国府の寺
5 郡山と多賀城
ヴァリエーション 郡山遺跡からの問い
著者等紹介
長島榮一[ナガシマエイイチ]
1957年、宮城県生まれ。東北学院大学文学部史学科国史古代史専攻卒業。現在、仙台市教育委員会文化財課整備活用係主査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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