内容説明
考古・民俗・文献の三者を合体し、古代日本海沿岸地方でどのような漁撈がおこなわれ、漁撈民間に存在した広域交流がどのようなものだったかを、大胆に探る。
目次
第1章 沿岸漁撈の諸相(鉄製釣針の出現;古浦遺跡出土の疑似餌;イカ釣具の成立と展開;沖合延縄漁の成立;古代島根半島の漁撈民;双孔棒状土錘について;捕鯨銛の成立と展開)
第2章 内水面漁撈の諸相(西日本におけるサケ・マス論;内水面漁業における土製魚網錘;朝酌促戸の漁撈民;漁網錘を出土する古墳)
第3章 神話・伝承にみる漁撈民(「天眞魚咋」考;『出雲国風土記』〓〓島伝承の背景;ワニを信仰する漁撈民)
終章 日本海沿岸の漁撈民(縄文時代;海と山の猟人;弥生時代前・中期;弥生時代後期~古墳時代;製塩;延縄漁の問題;浦(漁村)の成立
内水面漁撈の発達)
著者等紹介
内田律雄[ウチダリツオ]
1951年島根県に生まれる。1975年日本大学法学部政治経済学科卒業。1979年青山学院大学文学部史学科卒業。現在、島根県埋蔵文化財調査センター主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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