内容説明
明治期の日本をさまざまなテーマから検証するとともに、その後の時代をも視野に入れて近代日本史の実像に肉迫する。
目次
第1部 明治期日本の光と影(吉田松陰の女子教育;慶應四年の輪王子宮と東征大総督による「駿府会談」について;佐賀の乱の発端について―毛利敏彦氏の佐賀の乱・新論を批判する;開拓史の明治六年における方針変更と開拓使財政;三宅米吉と雑誌『文』;憲政本党と国民同盟会―政友会結成との対抗関係の中で;日本統治下の台湾と軍隊―明治時代を中心に;台湾初期統治期における鉄道政策と台湾鉄道株式会社)
第2部 日本近代史論への断章(日中戦争期の日本人の中国観;過去と未来の間に―明治時代の歴史像;「南北の塔」をめぐって;平泉澄と網野善彦―歴史学における「個人」と「社会」)
著者等紹介
阿部猛[アベタケシ]
1927年生。現在、東京学芸大学名誉教授
田村貞雄[タムラサダオ]
1937年生。現在、静岡大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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