内容説明
プロにもプロでない人にも分かりやすくおもしろい!弥生から古噴時代にかけての「倭国大乱」期の日本海域の動向を追い、古墳出現後に大和勢力が版図を拡大する様相をわかりやすく解説。
目次
第1章 四隅突出型墳丘墓と出雲世界(四隅突出型墳丘墓とは;四隅突出型という形態の意味 ほか)
第2章 弥生・古墳時代前期の丹後地方(丹後と弥生文化;丹後の弥生墳丘墓 ほか)
第3章 弥生・古墳時代前期の越前・越中(弥生以前の北陸と稲作の開始;櫛描文土器の盛行と拠点的集落の出現 ほか)
第4章 越後・会津の情勢(越後の高地性集落;北陸・越後の戦乱とその背景 ほか)
著者等紹介
甘粕健[アマカスケン]
1930年、静岡県生まれ。新潟大学人文学部教授を経て、現在、新潟市歴史博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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月をみるもの
12
あちこちに広がる高地性集落が示唆するホッブス的大乱状態から、どのように「倭国」が形成されていったか? 出雲の四隅突出型墳丘墓が、日本海沿岸を経由して、会津の前方後円墳にどうつながっていくのか? こういう地域の歴史とか地質(これもある意味歴史か、、)のネタについては、その地に住んでる人が圧倒的に優位。このころの流域単位の「クニ」に住んでるご先祖さまたちにとって、「日本」という国が夢物語だったように、なん百年後かには「昔は地域ごとに国民国家というものがあってね、、」と語られるようになるのかもしれない。 2019/05/02
sfこと古谷俊一
2
弥生時代から古墳時代の日本海沿岸の遺跡の発掘調査をもとに、墓制や遺物から勢力の変化や影響を探る。墓の形式の推移から、影響や盛衰が見えてくるあたりが見所です。丹後ってかなり有力だったのね。2009/06/23
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