内容説明
北海道東部に残されていた「イオマンテ」とよばれるクマの魂(霊的存在)を送った場所を考古学的に調査し、近代の送り場遺跡であるその発掘調査と古老への聴き取り調査を通して、送られたもの・動物、「送り」儀礼を明らかにする。民族考古学の先駆けとなった研究成果を提示。
目次
虹別シュワンという地名とその場所
1939年のイオマンテ
遺跡としてのシュワン
発掘調査を通して
送られたもの
送られた動物
ヒグマの“送り”儀礼―起源をめぐる研究の現状と課題
シマフクロウの送り儀礼
ハシバミ孝太郎エカシのこと
聴き取り調査で得られた民族学的情報
シマフクロウの生態
名流「西別川」の今・昔
著者等紹介
宇田川洋[ウタガワヒロシ]
1944年北海道生まれ。北海道教育大学札幌校卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。文学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
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