内容説明
稲荷山古墳の鉄剣銘により周知となった「ワカタケルの時代」、古代国家史上の画期といわれるこの五世紀中~後半期の時代像を、中国より伝来した同型鏡の精密な分析によって考古学的に描き出す。著者の長年にわたる古墳時代研究の集大成ともいえる関係者待望の書。
目次
第1部 基礎篇―同型鏡の研究(画文帯神獣鏡;画文帯仏獣鏡;画像鏡;獣文鏡;同型鏡考)
第2部 論攷篇―ワカタケルの時代(はじめに―鉄剣銘の発見;造墓の変動;生産の変革;伝播体系の変容;思念と生活の変化;ワカタケル期の歴史的意義)
著者等紹介
川西宏幸[カワニシヒロユキ]
1947年徳島県に生まれる。1976年京都大学文学研究科博士課程(考古学専攻)修了。財団法人・古代学協会を経て現在、筑波大学・歴史・人類学系教授。文学博士
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