内容説明
大都市江戸の地代店賃は近世を通じ不安定で、為政者にとってもつねに重要な政策課題のひとつであった。地主たちがいかに土地を所有し、運営していったのかを探り、彼らの生活ぶりにも触れながら近世土地事情に迫る。
目次
第1章 鈴木三右衛門家代々の記(商人の時代;地主の時代;鈴木三右衛門家の経営)
第2章 関東豪農の江戸進出(吉田市右衛門家の町屋敷集積;吉田家の町屋敷経営)
第3章 隅田川河口の町々(町屋敷利用の諸相;一八世紀の地主;一九世紀の地主)
第4章 天保期の土地問題(地代店賃引下げの経過;調査書にみる地代店賃)
第5章 鈴木三右衛門家の一年
著者等紹介
片倉比佐子[カタクラヒサコ]
1935年東京市滝野川区に生れる。1959年東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程終了。現在、近世史料研究会同人、NHK学園講師
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