内容説明
かつての府立中学校、なかでも東京のいわゆるナンバースクールは全国から嘱目されるエリート養成機関であった。本書はその実像を再現し功罪を検証することで、日本近代史の一側面を明らかにする。
目次
序章 東京府立中学の成立と消滅(中学校の誕生;府立四校の成立 ほか)
第1章 第一次世界大戦までの府立中学(府立四校の沿革と地域性;府立中学と私立中学 ほか)
第2章 府立三校の教育(教科内容;生徒指導 ほか)
第3章 府立五校の増設と教育の多様化(制度改革と中学増設;府立九校の多様な歩み)
第4章 昭和期の府立中学(入学・進学状況の変遷;中学普通教育の危機 ほか)
著者等紹介
岡田孝一[オカダコウイチ]
1927年東京都生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。東京都公立中学校教諭、東京都立教育研究所主任指導主事を経て、東京都公立中学校長。定年退職後、大田区教育資料調査室調査員、『大田区史下巻』執筆者、『両国高校百年誌』編集委員長
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