内容説明
第1部は、飛鳥から平安時代の古代瓦に関する実証的研究の集成により従来の瓦研究を変える重要な成果を提示する。第2部は、ひろく西日本各地の横穴式石室の構造を、編年をもふまえて詳細に分析し、今後の横穴式石室の系統・系譜論の出発点ともなる論考。
目次
第1部 古代瓦の研究(後期古墳と飛鳥白鳳寺院;桶巻作り軒平瓦の製作工程(再論)
藤原宮造瓦と藤原宮の時期の各地の造瓦
平城宮・京と同笵の軒瓦および平城宮式軒瓦に関する基礎的考察
平城宮・京の文字瓦からみた瓦生産
東大寺式軒瓦について
大和における平安時代の瓦生産(再論))
第2部 横穴式石室構造の地域別比較研究―中・四国編(九州の横穴式石室の変遷;九州型横穴式石室の中・四国における分布;畿内及び畿内周辺の横穴式石室;山陰地方における横穴式石室の変遷;安芸・備後における横穴式石室の変遷;西部瀬戸内沿岸における横穴式石室の畿内型石室化;まとめ)
著者等紹介
山崎信二[ヤマサキシンジ]
1948年12月生まれ。広島大学大学院文学研究科修士課程修了。奈良国立文化財研究所文部技官、文化庁記念物課文化財調査官を経て、現在独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所飛鳥・藤原宮跡発掘調査部史料調査室長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。