内容説明
天保14年、老中水野忠邦は江戸湾と印旛沼を結ぶ堀割の普請に着手、5藩に工事を命じた。本書は庄内藩家臣らの日記をもとに、工事に関わった人びとの人間模様、町奉行鳥居耀蔵の実像などを生き生きと描き出す。
目次
序章 過去二度の印旛沼堀割普請と天保の計画
第1章 六月・お手伝い大名と幕府役人の任命
第2章 七月・普請の準備と鍬入れ
第3章 八月・町奉行鳥居の検分と膨らむ普請費用
第4章 九月・普請の縮小と人夫の死
第5章 閏九月・老中水野の罷免とお手伝い普請の終わり
終章 堀割普請一件のその後
著者等紹介
鏑木行広[カブラキユキヒロ]
1947年北海道に生まれる。1971年国学院大学卒業。現在、成田高校教諭
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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rbyawa
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d190、このレーベルを何冊か読んでみようという目的で興味のあった千葉房総半島、近世の頃の様相がわかるかな、と思って手にしたのがこの本だったんですが、うーん、どちらかというと「お手伝い普請」がどのように進んだのかという淡々とした当時の記録を記した本といったところでしょうか。どこでいつ、誰がどのように、というだけの記述もこれだけ詳しいと難しいってこともなかったんですが。工事が一進一退だったり全体像が把握出来ない、ぼろぼろと病欠者の出る内部の目線に同調してしまって、正直読み終わって疲れました、結局未完成かぁ。2013/12/17
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