内容説明
ADHD児は、知的な遅れがないため通常学級に通っています。ADHD児は、障害の特性を理解していない教師から叱られ続け、自信をなくし、つらい思いをしているのではないでしょうか。今、一番必要なのは、“教師がADHDについて正しく理解し、特性に応じた対応する”ことです。ADHD児を目の前にした教師は、「なぜこのような行動をするのだろう」「どう指導したらよいのだろう」と理解や対応に悩んでいることでしょう。本書は、そんな「特別な教育的ニーズ」のあるADHDとその周辺の子どもたちへの理解をはかるとともに、対応や指導のヒントになることを願って作成したものです。
目次
理解のために(こんな子いるかな?―ADHD児の理解のために;ADHDとは;ADHD児の世界(情報処理がうまくいかない) ほか)
対応を考える(こんな様子が見られませんか?;よく使われる技法;ぼんやりと空想にふける ほか)
参考資料
著者等紹介
尾崎洋一郎[オザキヨウイチロウ]
1949年生まれ。1972年長崎大学教育学部卒業。以来、長崎県内の養護学校・ろう学校へ勤務。その間、長崎県教育センター研修員・指導主事。日本学校教育相談学会、日本LD学会会員。1998年より現職:長崎県教育センター主任指導主事。主な著書等:「訪問教育の指導の実際」(共著 慶応通信 1998)、「LD(学習障害)及びその周辺の子どもたち―特性に対する対応を考える―」(共著 同成社 2000)
池田英俊[イケダヒデトシ]
1959年生まれ。1981年長崎大学教育学部卒業。以来、長崎大学教育学部附属養護学校・長崎県内の養護学校へ勤務。その後、長崎県教育センター研修員。1999年より現職:長崎県教育センター指導主事。日本学校教育相談学会会員。主な著書等:「障害児教育の新展開13 自閉症児をどう指導するか」(共著 明治図書 1992)、「LD(学習障害)及びその周辺の子どもたち―特性に対する対応を考える―」(共著 同成社 2000)
錦戸恵子[ニシキドケイコ]
1964年生まれ。1986年長崎大学教育学部卒業。以来、長崎県内の小学校へ勤務。1998年より現職:長崎県教育センター研修員
草野和子[クサノカズコ]
1959年生まれ。1982年長崎大学教育学部卒業。以来、長崎県内の小学校、長崎県教育センターへ勤務。2000年より現職:長崎市立城山小学校教諭。主な著書等:「LD(学習障害)及びその周辺の子どもたち―特性に対する対応を考える―」(共著 同成社 2000)
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