内容説明
ロマンを世界に求める気鋭の研究者たちが、その成果をさまざまに開示する。平易な語り口と豊富な写真・図版によって浮き彫りにされるヴァイキングの個性と情熱の世界。
目次
第1章 ヴァイキングとスカンディナヴィア
第2章 夜明け前
第3章 掠奪の時代
第4章 征服と植民の時代
第5章 統一の時代
第6章 文芸と宗教
第7章 流星の尾
著者等紹介
ヒースマン姿子[ヒースマンシナコ]
1965年神奈川県生まれ。’88~90年スウェーデンウップサーラおよびストックホルム大学留学、早稲田大学文学科史学(考古学)専攻前期博士課程修了。現在、名古屋大学人間情報学研究科後期博士課程。主要著訳書「新版世界各国史21 北欧史」(共著)、「読んで旅する世界の歴史と文化 北欧」(共著)、「スウェーデン史速歩き ヴィーキングから福祉国家まで」、「図説世界文化地理大百科 ヴァイキングの世界」(共訳)など
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感想・レビュー
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サアベドラ
4
<世界の考古学>シリーズの一冊だけど、歴史の記述も充実しているのでヴァイキング時代の北欧史の入門書として使える。著者の専門はスウェーデンなので出てくる遺跡もスウェーデン中心。歴史の方は割とまんべんなく。というより中世北欧は各王がいつも争ってるので必然的に三王国をまとめて扱わざるを得なくなる、といったほうが正しいか。アイスランドはノルウェーとのからみでちょっと出てくる。「歴史学者と人類学者は「家族のサガ(アイスランド人のサガ)」が好きで、考古学者は「王のサガ」が好き。」2012/11/01
かすもり
1
ヴァイキング時代の北欧史を考古学的視点から解説してる本が読みたくて探したらドンピシャなのを見つけた。当時の生活、掠奪してきたもののその後、弔いの方法、ルーン文字との関わりなど。疑問に思っていたことはだいたい解決された。金→銀の時代で金銀が奢侈品からただの通貨に変わっていった理由が新しく気になるところ。2021/04/04
陽香
1
200011102013/11/16
よーこ
1
デンマーク・ノルウェー・スウェーデンの国別に、ヴァイキングの特徴が説明されています。 出身国によってかなり特徴が違うものなんですね…! 当時のヴァイキングの生活や文学についても触れているので、幅広く知識が増えた気がします。2012/02/02
同志ボーク
0
考古資料を中心に、ヴァイキング時代のスカンディナヴィア人の歴史や行動、生活について概観、説明している。取り扱う範囲が広いので全体的にざっくりしているが、入門として自分のより興味のある分野を見つけるためにはちょうど良い。それぞれの分野について、未だに研究調査段階である部分や論として弱く批判にさらされている仮説なども言及されているため、本書籍執筆時点での学術界の様子を知ることができるのは面白い。2016/06/08




