内容説明
1993年に放映されたNHK大河ドラマ『琉球の風』は、鹿児島県や沖縄県、また宮古八重山ではまるで受け取り方がちがっていた。首里城正殿が復元された時も、宮古・八重山では、まったく反応がなかった。本書はこれら地域住民の意識の差違を分析することで、文化風土の根を露わにしようとするものである。
目次
序章
第1章 伝承の正典化―口承伝承の持続と変容
第2章 フンチをめぐる実践と言説―民俗的知識の持続と変容
第3章 儀礼と社会変動―死者儀礼の持続と変容
第4章 媒介されるアイデンティティ―『琉球の風』の制作と受容をめぐって