内容説明
千五百年にわたる短詩型文学の歴史は、時代の潮流に呼応した、あるいは対抗した天才の創意工夫と日本人の高い詩的ポテンシャルの成果といえよう。和歌・連歌・連歌から派生した俳諧・貞門と談林の俳諧・蕉門俳諧・現在の俳句と短歌の特徴を考究したうえで、現在までの進化の因果関係を解き明かしている。
目次
1 三大和歌集の世界
2 連歌・俳諧から俳句への進化
3 象徴から「軽み」への蕉風俳諧とその後
4 小林一茶の俳諧の道
5 俳句を分類すると
6 山岳俳句の作り方
7 短歌と俳句の自然詠の違い
8 山頭火とは何か
9 放哉とは何か
著者等紹介
前川整洋[マエカワセイヨウ]
昭和26年東京生れ。昭和51年名古屋大学大学院卒業。小学校5年のとき高尾山に隣接する景信山(727m)に登ったのをきっかけに、登山をつづけるとともに、山岳紀行、詩、俳句を書きはじめる。その体験を活かし自然、詩、俳句についての評論も書く。深田久弥の日本百名山完登。産業機械メーカーで流れと熱の解析を担当。作家、詩人、俳人。現代詩創作集団「地球」(平成21年終刊)元同人。俳句会「白露」(平成24年終刊)元会員。新ハイキング会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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