内容説明
英米文学界で話題沸騰!本邦初訳。主人公は離婚して二人の息子を育てる作家である。友人・知人と何気ない会話をしたり、文学の催しに参加したり、原稿を書いたりして生活している。しかし、その心の奥底には離婚がトラウマとなって常に、愛とは何か、家庭とは何か、自分とは何かという問いが押し寄せてくる。自分=主人公として書き続ける問題作品。
著者等紹介
カスク,レイチェル[カスク,レイチェル] [Cusk,Rachel]
1967年カナダのサスカチュワンに生まれる。幼少期をロサンゼルスで過ごし、1974年に英国に移る。オックスフォードのニュー・カレッジで英文学を専攻した。現在、画家のシーモン・スキャメル=カーツと結婚していて、二人の娘と共にロンドンとノーフォークで暮らしている。これ以前、写真家のエイドリアン・クラークと結婚していたが、2011年に離婚した。この離婚が彼女のそれ以後の作品の主な主題となる。カスクは10の小説と3作のノンフィクションを出版しているが、最新の3部作の第1作『愛し続けられない人々』(2014)は、ゴールドスミス賞、フォリオ賞、ベイリーズ賞の候補になり、『ニューヨークタイムズ』紙の2015年の刊行書籍のうち、優秀10作の一つに選出された。また、同年、エウリピデスの『メディア』を戯曲化して、アルメイダ劇場で上演され、スーザン・スミス・ブラックバーン賞の候補になった
榎本義子[エノモトヨシコ]
1942年神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒業。ニューヨーク市立ブルックリン・カレッジ修士課程修了。フェリス女学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ダーウィンズゲーム 23 少年チャンピ…
-
- 電子書籍
- Dr.キリコ~白い死神~ 2 ヤングチ…