内容説明
商業と宗教とは、古来、密接なつながりをもっていた。そのことが忘れられ、宗教的な倫理観や理念と切り離されてしまったところに、今日の商活動の行き詰まりがあるのではないか。長年のフィールドワークを通して、古代の「市」や中世の「座」を検証し、商売繁盛を支えるものは何かを考察する。
目次
第1章 古代社会における信仰と商い(市の発生;八幡信仰の縁起;大和橿原の軽市 ほか)
第2章 中世における座制社会の方向(「市」から「座」へ;四天王寺西門前の浜市;大山崎の油座 ほか)
第3章 近世における資本主義の萌芽(農村祭礼から都市祭礼へ;淀屋の闕所;近江商人の躍進 ほか)
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