内容説明
新国民病、認知症時代を生きる。今や患者数700万人、新国民病といわれる認知症にわたしたちはどう立ち向かおうとするのか。認知症をいたずらに恐れ、避けるのではなく正しく理解し、共に生きる道を本書は示す。
目次
第1章 文学に見る認知症
第2章 高齢者の人権と尊厳
第3章 認知症総論(脳のどこに故障があるとこんな症状が出るのか;日本における認知症の歴史;西洋における認知症の歴史;認知症の診断)
第4章 認知症の症例検討
第5章 認知症の治療(薬物療法;非薬物療法)
著者等紹介
中島健二[ナカジマケンジ]
1939年、東京出身。京都府立医科大学名誉教授(神経内科学)、ウエスタン・オンタリオ大学(カナダ)客員教授、NPO京都の医療・福祉プロジェクト理事長。京都府立医科大学卒業、同大学院(精神医学専攻)修了。東京逓信病院脳神経外科を経て、秋田県立脳血管研究センター神経内科科長および同病院長、京都府立医科大学神経内科教授、国立舞鶴病院病院長、介護老人保健施設がくさい(京都市)施設長などを歴任。第3回「アルツハイマー病と血管因子に関する国際会議(2002年)」の会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
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amanon
1
既知の事柄も少なからずあったが、介護に携わる者としては、身につまされること、気づかされることが多々あった。とりわけ驚かされたのが、この塾に参加する人達の意識の高さと知識の豊富さ。思わず我が身を恥じてしまった…それから、介護現場における様々な事例には、現場が抱える様々な困難や問題性を改めて痛感。それと同時に、そうした制約の中で何とかご利用者に向き合い、問題の解決、あるいは軽減を実践させる過程には、多少なりとも勇気を与えられる。特にベテランの介護士の対応に著者が「負けた」と実感するくだりが印象的だった。2018/09/20