内容説明
「心」だけを取り出しても問題は解決しない。生体リズムが回復すれば、心も元気になる。ストレス要因を遮断し、「時」を待ち、未来への希望をつなぐカウンセリングとは。
目次
1 心理臨床の風景―中学・高校生における人格・発達障害の診断と教育助力
2 アスペルガー障害の診断基準をめぐって
3 無気力と身心相関―身体の異変の心理的考察
4 PTSDとアレキシサイミア―心の傷が感情表現を抑え込む
5 法廷における心理鑑定―共生と対話を求めて
6 「心理報告書」を生かした生徒指導―一教育心理的助力の実践例から
7 教育カウンセリングの今日的課題―その実際と将来像を探る
付論 大震災における救助者の心理と人間性―「意識調査」における深層面接の果たす役割とその効果
著者等紹介
井上敏明[イノウエトシアキ]
臨床心理家。1935年、京都生まれ。立命館大学大学院修士課程(文学研究科哲学専攻)修了。神戸海星女子学院大学教授を経て、国際メンターシップ大学院大学教授。六甲カウンセリング研究所所長、六甲スクールレス・スクール主宰。他に、兵庫県警察本部心理相談顧問、兵庫県青少年愛護審議会委員、芦屋市青少年愛護センター運営連絡委員会委員長、芦屋市および尼崎市の教育相談スーパーバイザー、大阪音楽大学心理相談顧問、兵庫県立神戸高等学校・芦屋高等学校キャンパスカウンセラー、百合学院(幼、小、中、高)教育相談顧問などを務める。教育臨床的カウンセリングと問題青少年に関するコメンテーターとしても全国的に知られる
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