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内容説明
複雑化する少年非行の原因は何か。少年非行に長年携わってきたカウンセラーが見てきた現代の親子関係とは。“ポリス・マザー”“インナーチャイルド”といった親自身が抱える心の問題に鋭く切り込む。
目次
第1章 精神障害者と犯罪
第2章 非行についての基本的な考え方
第3章 非行者の生育歴
第4章 非行者と現在の親子関係
第5章 思春期と自己同一性
第6章 性衝動と性犯罪
第7章 非行治療の基本的な考え方
第8章 非行治療の方法
著者等紹介
黒川昭登[クロカワアキト]
広島県生まれ。1951年、大阪家庭裁判所調査官になる。その後、家庭調査官研修所研究員、慶応義塾大学医学部神経科研究生、大阪市立大学専任講師、桃山学院大学教授、龍谷大学社会部教授、関西福祉大学教授・福祉学部長などを経て、現在、皇学館大学社会福祉学部教授。日本ソーシャルワーカー協会副会長。心理学博士(米国)
上田三枝子[ウエダミエコ]
大阪府生まれ。婦人保護施設「朝光寮」生活指導員、登校拒否治療研究センター相談員を経て、現在、心理社会療法研究所研究員、大阪鉄道病院附属看護学園非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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オリーブ
7
生まれた時からに遡って原因について書かれていた。彼らは体は大人でもずっと幼児が欲する愛情に飢えていたことが分かる。何故そんなに愛情を欲するのか?子どもであれば当然貰えるはずの愛を受け取っていないからで、では何故親は愛を与えなかったのか?と原因を突き詰めていくと親自身のみじめな幼少期が見えてくる。幼少期に愛情よりも監視や規制ばかりだった子どもは、信用されていないダメな自分と自己規定を決定し、親の愛を取り戻そうと非行と言う形にでるようだ。非行少年に限らず生きづらさを抱えている人には頷ける部分が多いと思う。2014/09/24