感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムカルナス
6
私たちは日出づる東にいて、現世の苦悩を乗り越える力を与えてくれるの薬師如来によって遺送され南の釈迦如来によって現世の正しい生き方を教えられ、西の浄土が近づくと未来世の阿弥陀仏が来迎してくれる。そして遠い将来に全ての衆生を救済してくれる弥勒は釈迦の後ろの北にいる。お寺の伽藍配置や各堂に安置されている仏様も上記の考え方に則って配置されているのだという。仏像の見方を解説する類似本は多くあるが一番体系的に述べられていて判りやすかった。2021/07/07
たつ
4
これは素敵な本だった。仏像について種類や特徴を述べているものは数多くあるが、だから何なの?ってまま。それを日出ずる東の浄瑠璃世界の薬師如来に送り出され、現世で釈迦如来に教わり、西の極楽浄土の阿弥陀如来に迎えられるのだと。北には次世代の弥勒如来が控えていてもいいと。なるほど法隆寺、唐招提寺などまさにそのままの伽藍。そんな道場(お寺)で学ぶのだと。他にも分かり易く述べられ腑に落ちた。2014/01/12
りんご
2
全て仏像の位置や持物には意味があることが分かって感動。 古寺巡礼は出世間とあり、まさにそうだと思う。お寺はロマンや威厳があり、自分がちっぽけなことを思わせてくれる場所だ! お寺に親しみやすいのは、菩薩があえて人間界に留まってくれているからだとか、釈迦自身も未だに修行や座禅をしているからだというのがとても腑に落ちた。2021/11/05
ねむねむ
0
十数年前初めて浄瑠璃寺にお参りしたときに買ったものを再読。巻末の古寺(?)の住職さんたちの座談録も、各寺院の様子を思い浮かべながら読むと楽しい。2023/08/15
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