内容説明
最澄(伝教大師)は、大乗戒による出家制度の確立を求める自己の主張を明確にし、当時の仏教界からの反論を批判するために『顕戒論』を著した。最澄の主張の全貌が、現代語訳として蘇る。詳細な訳注と解題を収める。
目次
『顕戒論』巻上(雲を開いて月を顕わす;三種類の寺院がある国を明らかにする)
『顕戒論』巻中(文殊が上座であることを明らかにする;大乗の正式の僧侶の戒を明らかにする;大乗の戒を授けて正式な僧侶とすることを明らかにする)
『顕戒論』巻下
著者等紹介
前川健一[マエガワケンイチ]
1968年三重県に生まれる。1991年東京大学文学部卒業。2002年東京大学大学院修了。博士(文学、東京大学)。創価大学大学院文学研究科教授、公益財団法人東洋哲学研究所研究員。専門は仏教学、日本仏教思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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