内容説明
ソ連に生まれ、今ではロシアを代表するキャラクターとなったチェブラーシカ。その来歴と日本での人気の秘密に迫る。図版多数収録。
目次
第1章 チェブラーシカとは?
第2章 チェブラーシカの4つの物語(第1話『ワニのゲーナ』;第2話『チェブラーシカ』 ほか)
第3章 映画『チェブラーシカ』の語るもの(自分は何者かという不安;差別に満ちた社会と欺瞞 ほか)
第4章 チェブラーシカ、国民的キャラクターへ(アネクドートになったチェブラーシカ;チェブラーシカいろいろ ほか)
第5章 チェブラーシカ、日本でブレイク(2001年、癒しのゆるキャラとして;2006年、日本のキャラクター化へ)
著者等紹介
佐藤千登勢[サトウチトセ]
福島県生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、法政大学国際文化学部准教授。専攻は文学理論・ロシア文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sofia
7
チェブラーシカの歴史がわかった。ウスペンスキーとカチャーノフ、シュワルツマンの関係で、初めて知ることも。シュワルツマンの権利主張に対してウスペンスキーの否定、シュワルツマンのマスコットへの異議など。2013/05/02
サアベドラ
6
ちっちゃくて茶色くてモフッとしてて目がクリクリした愛くるしいアイツ(注:しばいぬ子さんではない)の解説本。誕生の経緯、映画のあらすじとその解釈、ソ連での位置づけ、日本での受容など。なんというか、カワイイものなら何にでも飛びつく日本人の節操のなさが透けて見えて妙な気分になった。自分もその愛らしさに惹かれた一人なのでまったくもって人のことを言えないのだけれど。ユーラシア・リブレットはCIS加盟国とその周辺諸国のトピックを数十ページでまとめている叢書。そこら辺に興味がある人はチェックしてみるといいかも。2012/12/06
チェブラリー
3
チェブラーシカの歴史と考察2010/06/29
skia
2
ソ連・ロシアでのチェブラーシカの起源と発展、内容の考察、日本での流行などが簡潔に書かれている。日本へ紹介されて流行し、それがロシアに伝わりロシアで見直されオリンピックの応援キャラクターに、のあたりは結構、感動した。退職してまでチェブラーシカの日本放映に尽力した吉田久美子氏に感謝!2010/09/03
Kouro-hou
1
ちょっと小難しい形態だけれども中身はわりとライトなファンブック。 著者のチェブ愛は伝わってきます。2012/12/30