内容説明
アフリカで生まれた、本来は熱帯型生物である人類が北方圏、シベリアに拡散していく過程を考古学的な手法で追いかける。
目次
1 人類史における北方圏(氷河期と間氷期のサイクルと自然環境;北極圏に残された人類の足跡;4万年前という年代の持つ、もう一つの位置)
2 シベリアのネアンデルタール人たち(アフリカの外への旅立ち;シベリアにネアンデルタールは到達したのか;連続または非連続、ネアンデルタール人類の行方)
3 ホモ・サピエンスの登場(最初のアクセサリーを使用したのは誰か;寒さへの適応;住居から見た移動性の特徴)
4 槍をめぐる二つの物語(最終氷河期の狩猟民の道具箱;狩猟具としての槍の変遷;骨角製の槍が語りかけるもの;植刃槍の発明と広がり)
5 シベリアからの旅立ち(東アジアを旅した人々;ベーリング海峡を渡った人々)
著者等紹介
加藤博文[カトウヒロフミ]
1966年7月28日北海道夕張市生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科文化人類学専攻単位取得退学。現在、北海道大学大学院文学研究科および同大学アイヌ・先住民研究センター准教授。専門は北ユーラシア考古学および先住民考古学。1990年~1991年に旧ソ連のイルクーツク国立大学へソ連政府奨学金留学生として留学。筑波大学大学院修士課程地域研究科、島根県立大学北東アジア地域研究センターに勤務ののち、2001年から北海道大学に勤務する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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