内容説明
世界の石油生産の草分け的存在であるカスピ海地域について、ソ連崩壊後の混乱と大型開発プロジェクトを中心とした今後の展開を考察。
目次
1 埋蔵量を巡る考察―カスピ海資源はなぜ重要か
2 カスピ海の法的地位(分割か共同管理か‐双方の論拠;対立の経緯とロシアの変節;将来展望と輸送問題への影響)
3 どのように輸送するか―最大の障害としての輸送問題(ロシア・ルートと非ロシア・ルート;非ロシアルート・BTC実現の背景;「カシャガン・インパクト」と加速する中国の進出;補論―急転する天然ガス輸送問題)
むすびにかえて 浮上する新たな課題―資源国と外資の攻防
著者等紹介
輪島実樹[ワジマミキ]
1989年早稲田大学第一文学部史学科考古学専修卒。米ワシントン大学大学院国際関係学部ソ連研究科留学を経て、1992年4月より(社)ソ連東欧貿易会ソ連東欧経済研究所(現(社)ロシアNIS貿易会ロシアNIS経済研究所)研究員、2003年6月同調査役。2006年3月、岡山大学大学院文化科学研究科にて博士号取得(経済学)。一貫して中央アジア・コーカサス地域に関わる経済調査・協力案件を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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