ユーラシア・ブックレット
テュルク族の世界―シベリアからイスタンブールまで

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784885957260
  • NDC分類 220
  • Cコード C0336

内容説明

トルコ系言語を話す人達の総称であるテュルク族について、その歴史を辿りつつ、現代的な視点から彼らを取り巻く状況を考察する。

目次

第1章 テュルク族のユーラシアへの拡大
第2章 オスマン帝国―完成されたイスラーム国家
第3章 斜陽のオスマン帝国と欧州諸国の中東進出
第4章 オスマン帝国の崩壊がもたらしたもの
第5章 ロシア帝国・ソ連支配下の中央アジアとコーカサス
第6章 欧亜の架け橋―民主主義国家トルコ
第7章 中央アジア・コーカサス情勢と日本

著者等紹介

廣瀬徹也[ヒロセテツヤ]
昭和14年(1939年)10月18日生まれ、大阪市出身。昭和33年大阪府立清水谷高校卒。昭和34年~36年大阪海運(株)勤務。昭和36年大阪外国語大学短期大学部英語科卒。昭和38年京都府立大学文家政学部文学科卒(英米文学専攻)。昭和38年外務省入省、語学研修生としてトルコに派遣される。以降トルコ(研修を含め3度計11年)、イスラエル、米国、カナダ(在トロント総領事館首席領事)、および本省にて勤務。その間、国連開発計画(UNDP)東京連絡事務所長職も勤める。平成2年~平成5年北米局北米一課地域調査官。平成5年~平成8年欧亜局新独立国家(NIS)室長。平成8年~平成12年在ウラジオストク総領事。平成12年~平成14年駐アゼルバイジャン特命全権大使(平成12年10月よりグルジアも兼任)。平成14年外務省退官。現在、アジア・太平洋国会議員連合中央事務局事務総長、國學院大学法学部非常勤講師、民間外交推進協会日・中東・文化経済委員、日本・ウラジオストク協会名誉会長等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoneyama

14
タタール人について知りたくあれこれ読む。テュルクは現在ではトルコ共和国がメインとなるが、西欧味のある顔つきは千年経った欧風化の結果であり、元はウラル以東の草原ステップでモンゴロイドだというのが発見。まるきりコーカソイドに見えるし言語さえスラヴ語になったブルガリアもチュルク(タタル)の流れだという。オスマンから現代までの世界史概説は講義風でおさらいに。トルコマムルークはペルシア、アラブに突如参入した印象だった。この頃の顔はモンゴロイドだったのかな。え、インドのムガールもテュルクだったんだ?北方民族パワー。2022/12/21

Hatann

8
13世紀にモンゴル帝国が東アジアから中央アジア及びヨーロッパに至るまで軍事制圧を図って世界史が誕生したが、それ以前に同じく大移動を果たしたのがシベリアに起源を有するテュルク族である。本書はシベリアからトルコに至る民族の分散の歴史と現在を60ページに纏めている。トルコは国民の太宗がイスラム教を信仰しているものの世俗主義を徹底している。オスマン帝国治世の歴史的な裏打ちがあるにしても、ウイグルを含めた中央アジア・コーカサスのテュルク系の政治社会体制を考える際のヒントになりうる。上海協力機構の今後にも注目したい。2019/06/26

牛タン

2
テュルク族の世界とあるが、広い視点からテュルク族を概観したような内容ではなく、よくあるトルコ史に脈絡なくソ連崩壊後の中央アジアの事情がプラスされた感じ。日本政府が中央アジアに対して独自の外交を展開しようとしているという事はわかった。また中央アジアも規模は小さいものの自称イスラムの過激派がいて、政権の独裁色が強く、石油の産出地である点など、中東と似たような要素を持っているので注意が必要であるという主張にも納得した。著者の言うとおり石油利権のためでない平和的な発展の支援が最大の処方であると思う2014/10/21

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